2004-01-01から1ヶ月間の記事一覧
照らせ、出口以外のすべてを。 はらわたのジオラマ螺旋階段を母から祖母へ!曾祖母へ!(つづく)
われわれはみな、自分自身を恐れないわけにいかない。なぜなら、私は私自身に一生のあらゆる場面をつきまとわれる運命にあり、私は私のあらゆる無防備な瞬間に必ず至近距離(というより距離はゼロなのだが)で立ち会っているからである。「私はその気になり…
すべての警察官がゴム人形である世界にある日いく、この黄色いとっくりのセーターくぐりぬけて。 「死後さばきに」ふと逢いたくて逢いたくて夜の電話に出ない土建屋
前から見たかった「2000人の狂人」がこんな邦題にかわってツタヤにあった。ハーシェル・ゴードン・ルイスの作品は「悪魔のかつら屋」もそうだったけど、妙にあかるくてスタイリッシュでしかも砂漠のようにすさんでいる。何もかもとってつけたようだった…
恐ろしい敵の手中から逃れ、ようやく外部の人間とコンタクトが取れたと思ったら、じつはそれも敵の一味だった(敵の手中を逃れてはいなかった)と分かるという話は怖い。小泉八雲の「むじな」が典型か。
ここんとこ益々マンガに疎い私がさいきんはじめて読んだ駕籠真太郎の『輝け!大東亜共栄圏』は、軍事趣味とかスカトロ趣味とか巨大女趣味とかさまざまな特殊「趣味」がいずれも高濃度にぎっしり詰めこまれた夢のような猟奇ポルノマンガで、たぶんいろんな好…
死者は正気ではない。したがって死者からの指令はみな狂っている。 死者と交信するとひきこまれる。狂った論理のほうへ引きずり込まれるのだ。
ブックオフの棚にある本のなかから読む本を選ぶ。というのはやはり順序として間違っている。まちがいを承知でそうしなければならぬ事情、というものは確かにあるのだが、たまには間違いをたださないと歪みが大きくなりすぎて人生に悪影響が出はじめる。この…
穂村弘の短歌は、ある時代のある文化的な風景の記憶を喚起する。 それはいつかどこかで見た光景、聞いた会話のなつかしさに充ちている。 文化的な記憶の断片を(これみよがしな引用ではなく、微妙に紋切り型と ふれあった印象的なフレーズの集積として)一首…
恐怖はわれわれがそこにあると信じている場所にはなく、そのすぐ隣りにある。
じゃあ(じゃあ?)恐怖について原理主義的に、しばらく樹海をさまよう感じでひさしぶりに考えてしまおう。それが思い出地獄的には原点であるかもしれないのだから。短歌とか小説とか、そのあたりはノンジャンル行き当たりばったりで。
やっぱり短歌じゃダメなのかなあうーんうーん、という悩ましい気分には周期的になるのだが、今はそういう悩ましい時期にあたってるような気も薄々するのだが、昨日の日付の短歌なんかはけっこうじつは肩に力はいってて、肩ガチガチな感じを自分である程度ま…
世界の終りってこんなはずじゃない! (その声は草木のざわつきにのまれて響かず) 曇天にひときわしろい教室であなたのイスは電気椅子 冬
このひろいあたまいっぱい、なんにもかんがえない。 人間を食べそうな犬まっしろなむく毛にふれて眠くなる道
「UNLOVED」の表記をしらべてたらこんなページを発見。 http://www.shibalov.com/unloved/t04.html 感情の生々しさや人間臭さが、この幻想をかきたてるのではなく、醒ます方向に働くと、もはやそこに男は「女」なるものを見ない。何だ人間が入って動かしてい…
去年見た映画(ほとんどビデオでだが)をかぞえてみたらだいたい五十本くらいだった。たぶんここ数年ずっと同じくらいで、全盛時の半分くらいとはいえ意外と見てるもんだなと思った。 今ざっと確認できたタイトルは以下。ビデオオリジナルも若干混じってる。…
ねむくてなにも書けません、と書いてしまった。 蝶と蝶くっついたまま飛びまわる屋上からの眺めはけむる
賀正。 わすれればあなたが思いだすだろう向日葵畑迂回する川