2004-02-01から1ヶ月間の記事一覧

短歌日記

春一番だったと知ればとめどなく眠くなる昼きみは留守がち

短歌日記

日陰から帰ったばかり遠い目をしなくても遠い緑がしみる

怪談の技術について

怪談のあたえる恐怖には三つのレベルがある。ひとつめは、それを実体験した本人にとって感じられる恐怖。ふたつめは、それを「体験談」として聞かされた(読まされた)人間にとって感じられる恐怖。三つ目は、それを「体験談」としてではなく「創作」と断り…

短歌日記

無人島にぼくらがいけばそこは有人島。かわりにぼくらのいなくなった島が無人島になり、そうして世界はいつまでもどこかが夜だから。 殺される夢を見ながら殺されてしまったような 常夏の穴

短歌日記

蛇の目をみているうちに眠くなる線路は北へ南をはこび

戦争映画

ポール・バーホーベン「スターシップ・トゥルーパーズ」をこんな傑作とは知らず油断して見てしまい、はげしく心をゆさぶられる。

短歌日記

こめかみにはえたきのこをむしりあい又むしりあいすこし痩せたね

短歌日記

本日、少女スペシャルにつき。 歯車にからみつく髪 歯車の体操少女惨殺フィギア 女子高生バラバラ肢体大会のわたしの恋は薔薇色の穴 薔薇色の穴世界から悲しみの尽きぬあなたを裏声で呼ぶ

バラバラ

こんなに溜まっている。

買ったけど(もちろんほぼブックオフ、ほぼ百円で)買っただけで読まずに放置されている小説の本がずいぶん部屋に溜まってしまったので、それを発掘してここにメモしておくことでそういう本が部屋のどこかを掘りかえせばきっと見つかるのだ、という忘れがち…

短歌日記

五月雨のゴーストタウンに似たものがひろがるあなたと落ちた眠りに

短歌日記

電話番号のケタ数ばかり増える未来へ、なにをほしがる? あの夏の痴漢をのせて終バスは終点を過ぎさざめく銀河

恐怖のセオリー

暗闇のおそろしさと、陰影のおそろしさは微妙に違うものだ。暗闇は情報を奪い、陰影は情報を付け加える。暗闇は「幽霊など存在しない」この世界の常識を覆い隠すことで、幽霊が存在するかもしれない世界をわれわれに幻視させる。それに対し陰影は「幽霊など…

こわいまんが

さいきん小説をきれいさっぱり読んでいない私がおもに読むのはマンガ。「Garden」古屋兎丸、「フィギッシュ」大越孝太郎、「蟲世性義復古伝 レゾレゾ」サガノヘルマー、「ヘルタースケルター」岡崎京子。どれも今後何度も読み返すだろう作品。「ヘルタ…

短歌日記

プロバイダが全国共通アクセス番号にするというので、テレホが使えなくなるというので、さあどうしたものか。 好きと言う 嫌いと言う また好きと言う エーデルワイス放火楽団