2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

9/27のコメント

>id:akichuさん ありがとうございます。今はあまり読み返す気が起きないんですが、いずれ応募作を読み返してみてどんなとこが「好き」になってもらえたかよく考えてみます。

恐怖が世界になる

現実に起きたら恐ろしいことと、夢に出てきたら恐ろしいことというのは微妙に違う。映画で見たときに恐ろしいことというのはあきらかに後者のほうに近いと思われる。 『殺しのダンディー』(アンソニー・マン監督)の恐ろしさも悪夢の恐ろしさのほうに似てい…

世界には果てがある

世界には果てがある。思いもよらぬほど間近にそれはあるらしい。 あなたがどこまでも無限に歩いてゆけるような気がするのは、あなたの歩みとともに世界の果てもまたどこまでも横にずれ続けていくからにすぎない。 はるか遠くにあるように見えているものはす…

引用と盗作

私がもっとも影響を受けた作家のひとりは丸尾末広である。丸尾のマンガの何がよいかというと、盗作的なところがいい。倒錯的の誤変換ではない。丸尾の作品には、登場人物がほかの人物の目玉を舐めるという描写が何度も出てくる。これについて丸尾自身はだい…

今年も落選

きのうは濃密だった。ひたすら消耗しまくった。血中短歌濃度がやばい数値を示していた。短歌に悪酔いした。午前中の歌会(公開審査の前に、去年の候補者でつくってるMLのメンバーでやった)からなんかうまく酔えないという気はしてたが、落選したので(と…

それから

写真日記をつくった。 http://yapeus.com/users/agtm/

ロボットの傷口

『A.I.』スティーヴン・スピルバーグ。このなんとも胸苦しいドラマを、でもきっと最後はうまく着地させて終らせるのだろうとか、しかしどんな着地点でもこのドラマはきれいに閉じきれないんじゃないかとか、もしかしたら着地を放棄して傷口をあけたまま投…

とうわけで

わたしも審査され中の第3回歌葉新人賞は、こんどの日曜に公開選考会が行われます。 http://www.fubaisha.com/tanka-vs/event.html

「インフェル野」自選三首

夕焼けのたけやぶやけた焼跡のあんなところに四階がある 水族館だった建物 あらそって二階をめざすけむりのように ともだちの友達だった頃駅で回送電車越しにおじぎする

さいきん

またすっかり本を読まなくなっててまずい。時間あるんだから読んでいこう。「何か書く!」とか言ってはパソコンのまえで何時間もぼーっとしてるんなら本読もう。超ゆっくりとフィリップ・K・ディック『フロリスク8から来た友人』を読み中。「神は死んだよ…

匂う日

今日はなぜかうちにいるとどこからか生ゴミの匂いがただよってくるのだが、匂いがするのはどうやら生ゴミのあるはずの方向からでないことがうすうす分かるので、私が生ゴミをゴミの日まで保管している場所(台所にあるゴミ袋)以外の場所で知らぬ間に生ゴミ…

審査

そうこうしてるうちに第3回歌葉新人賞の候補作が公開され、オンラインでの審査もはじまっている。 わたしのは今年はこれ です。9/18(土)15時からここで審査される予定。

短歌日記

寝ているの?エスカレーター右側をどこまでもくだるけれど夜だね

今読んでいる本

『この人の閾』保坂和志 小説とは何だろうかといつも考えていて、考えるわりには小説をぜんぜん読まないので考えはほとんどいつも行き詰まってばかりいるのだが、この本を読みながら思うのは「小説は、一度だけ書かれる(読まれる)言葉の価値というものを信…

文学の燃料

すべての短歌は「恥ずかしい」ということについて以前ここに書いた。小説や詩や俳句とともに近代文学のジャンルのひとつである短歌が「恥ずかしい」のは、近代人の自意識が「恥ずかしい」からじゃなかろうか。小説はこの恥ずかしさを燃料として動いてるけど…

短歌日記

秋だから日なたをあるく友達とそのともだちの手はつながれて