2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

断章と結末

一日一食にしたらなぜか読書がはかどります。 ゆうべは西崎憲『世界の果ての庭―ショート・ストーリーズ』を読了。 断章形式で、はじめに語られた物語からのちに枝分かれした、複数の物語が入れ替わりに語られていきます(枝分かれという点を除けば四コマ漫画…

金がないから読書

最近一日一食にずっとしてて、たまに二食たべるけど、たいていは一食。お蔭で今月の家賃はなんとか払えそうだし、胃も慣れたのか空腹もあまり感じなくなってて、とくに苦痛でもないんですよね。でも今日図書館行ったら静かな館内でお腹グーグー鳴りまくって…

固有名詞について

ある種の小説はタイトルと登場人物の名前、その所属する組織名、舞台となる地名(それらは実在・架空を問わない)などを定めることで書き始めることができる。それらがいずれも固有名詞であるという事実に意味がないとは思えない(タイトルは小説そのものに…

思いつきのすべて

●デコトラにデコトラの物語を書く、というのはどうか。あるいはデコトラのような本に書かれる、デコトラに書かれた言葉のような物語。 ●蓮實文体で水木しげる的世界を書く。点描だらけの緻密な背景に相当する部分をかつての息の長い文体でまかなう。 ●固有名…

沈滞物件じょうほう 壁に塗りこまれて一ヶ月後に掘り出された人がバイト先に復職してきた。その人(千葉さん)は社員だからいろいろ保証とかもあって別にうらやましくないけど、待遇としては手厚いわけだ。もちろん腐ってて触ると書類が汚れるから自発的に手…

語彙とストロー

私は自分がないので、そのとき目の前にいる気に入った人を自分だと思って、よくあとを尾いていってしまう。たいていすぐに「これは自分じゃないな」と気づいてしまうけど、長い間気づかずにいられたり、あるいは次々と自分のような気がする背中に出会えたり…

みじかさ

短さと怖さのあいだに浅からぬ関わりがあることはよく知られている。いわゆるホラー作品において、長編より短編のほうが怖いとか、商業映画より素人の撮影した心霊ビデオ(もしくはそれを偽装した作品)が恐ろしい、といった経験的な知識がそう思わせるのだ…

断片は文章のゴミである

●たいていの思いつきは意味もその先もない。今から資産家の家に生まれ直したい、だとか。 ●私がものすごく頻繁にコップの飲み物をひっくりかえすのは、大人になってからだ。 ●こんな寒いのに働きに行く立派な人たちの世界はその立派さにおいて私を抑圧する。…

ベストについて

働かないでいると血中文学濃度がぐんぐん上がっていくのがわかる。これが一日でも働くとあっけなく濃度は半減するし、仕事探さなきゃーとかそろそろ借金かなーとかちょっと本気で考えただけで血中生活濃度は急上昇。沈没する船のネズミのように私の中から文…

TVはまばたきする

去年ひさしぶりにツタヤへ行ったらビデオが激減しててそのかわり、見たかった映画のDVDがあれこれ並んでたものだから、それまで全然欲しく思ってなかったDVDプレイヤーが急にちょっと欲しくなり、その後欲しさが徐々に倍増し続けてもうかなり欲しい気分だっ…

分離開始

というわけで分離先です。 http://serialjap.exblog.jp/ 意識としては「ブログに小説を掲載」ではなく「ブログで小説を構築」のほうで徹底したいと思っております。小説を書くためのツールとしてブログを使う、という感覚ですね。 アウトラインプロセッサー…

分離

去年は短歌を別のブログ(http://blog.goo.ne.jp/ggippss/)に分離したらたくさん作れたという経験を生かし、今年は小説も分離させてガンガン書き飛ばしたいと思います。去年は本当に一年にわたり書かなすぎて、駄目すぎだったなあと思い出しただけで正月か…