2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

小説とルール

ジャンル小説はあらかじめ大筋のルールが共有されているところで書かれ、読まれるもの。 非ジャンル小説=純文学の読みにくさはルールがあらかじめ明かされておらず、作品ごとに読者が探しにいかなくてはならないところ(ルールを知らなければどんな小説も読…

恋愛小説ふいんき語り

批評には喋れる言葉で書いてあるのとそうじゃない(書き言葉でしか書けない)のとある。どっちがいい悪いではなく両方あるけど、喋れる言葉で書いてあってなおかついい批評、というのは私みたいに知的股下の足りない、高い敷居になるとまたぎ越せない不自由…

『てのひら怪談2』を1/10読みながら(その9回目)

「橋を渡る」峯岸可弥 作者の意識が行き届いた、隅々までコントロールされた文体で書かれていると感じた作品です。 とくに目を惹くのは読点が使われてないことと、冒頭の一文だけが過去形で、残りはすべて現在形で書かれていることの二点ですが、特に後者は…

『てのひら怪談2』を1/10読みながら(番外編)

書くためにする引きこもり、略して書きこもり生活に一旦区切りがついたのでそろそろ残り2作のレビュー再開したいですが、あれは書くのにかなりエネルギー要るのでまだちょっと頭の中の様子見として番外編からやります。 怪談大賞ブログのほうで気になってた…