2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

パノラマ島など

最近読んだ本。 『悪役レスラーは笑う』森達也 『おとうさんがいっぱい』三田村信行 『オオカミのゆめ ぼくのゆめ』三田村信行 『パノラマ島綺譚』丸尾末広 『ゲーム的リアリズムの誕生』東浩紀 以前ディック本(『フィリップ・K・ディック・リポート』)に…

地獄という日常

ちょっと前に大岡昇平の「野火」を読んだ。 地獄のような戦場の体験、という決まり文句でも語れるだろう肺病やみの一兵士の体験する死屍累々の世界が描かれるのだけど、その地獄にはまた、地獄の底までこんな瑣末な日常の景色がしつこくつきまとうのかよと思…

奇妙な人のバラエティ

最近読んだ本。 『弁頭屋』遠藤徹 『図説 フロイト―精神の考古学者』鈴木晶 『砂の降る教室』石川美南 『姉飼』遠藤徹 『パーソナリティ障害がわかる本』岡田尊司 『ハートに火をつけて! だれが消す』鈴木いづみ 『天使の病理』坂田三允 『サイコパスという…

『てのひら怪談2』を1/10読みながら(その10回目)

ようやく十作目となります今回。開始からだいぶ時間かかってしまいましたが、これで最後です。 一作取り上げるごとに、何か自分の中で怪談や掌編小説について日頃から考えたいこと、について一つずつ考えてみる口実にしようと思っていたのです。が、どうにも…