2007-11-23から1日間の記事一覧

バラ線のむこうも道は続いている。私だけが引っかかって取り残されたのだ。

太鼓

バラ線に囲まれた墓石がびっしょり濡れている。おやおや、まだこんな夢を見ているのかと墓の下の自分を起こそうと思うが、痛くて近づけない。太鼓がどろどろ鳴っている。

回転

回すと首の抜ける娘たちが曲がり角ごとに立っている。家に招く客を捉まえるために。遠くからそっと覗けば曲がり角の先は真暗な森林だ。私も娘の首を回したくてたまらない。

船長たち

私達の揃った酒場を訪れたのは船長だった。すぐにうちとけ法螺話に花が咲く。そこへ別の船長が現れると「奴は偽物だ」と船長を指さした。指さされた船長は鮪の頭になった。