怪談。80字以内。 てのひら怪談加門 七海編 / 福澤 徹三編 / 東 雅夫編
「終点ですよ」そう声がした。制帽の下の白い顔が目の前にある。歯の隙間からうめきで返事をし墓石から腰を上げる私。無惨に菊を蹴散らした自転車は闇の底に転がっている。
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