2003-12-23 短歌日記 短歌 最悪のだれかと恋におちたので、そのひとは自分でもびっくりするほど大きな音を立てて、椅子からころげ落ちた。そのとき頭上に輝いたのは太陽ではなくほかの何かである。熱ではなく羽音をふりまくもの。あるいは世界がそこから終りはじめるふりをしながら、じつは始まってさえいないもの。 晴れた日は顔半分が花畑ふきわたる砂まじりのくちぶえ