2004-03-10 短歌日記 短歌 床にひろがる水がとびあがってコップの中に吸い込まれる、ひとびとがみな後ろ向きに雑踏をせわしく行き交う、そんな逆回転の投影のなかでただひとり、正しく水を床にこぼし、まっすぐ前を向いて街を歩くことのできる者がいたとすれば、彼こそが死者である。 おもいでの緑魔子しかはつ夏のあけっぱなしのドアの外には