フランケンシュタインとゾンビ

フランケンシュタインの逆襲』テレンス・フィッシャー
 ピーター・カッシングフランケンシュタイン男爵がクリストファー・リーの怪物に言葉をおしえ込み、熊のように鎖につながれた怪物を命令で立ったり座ったりさせるというシーンを見て、そうだ『死霊のえじき』(ジョージ・A・ロメロ)でも似たようなシーンがあったはずと思った。あっちではゾンビが忠犬のように飼いならされていたけど。
 頭を撃たれた怪物が(いったんは)あっけなく死んでしまうところもゾンビの死に方(?)のあっけなさを彷佛とさせるし、ロメロは新しい怪物キャラの造型にあたってこのハマー版の怪物を下敷きにしているにちがいない。
 それから布袋寅泰は日本のクリストファー・リーになれるのにとあらためて思った。