映画

文章について/モンタージュについて(Twitterより)

文章について ■ 2009年09月19日(土) 岡安恒武『湿原』読みちゅう。図書館にあった。 posted at 10:01:09 私は詩(現代詩)を独立した作品として読む読みかたがわからないので、ずっと続いてる文章の一部を切り取ったもの、のようにしか読めないんだけど、そ…

TVはまばたきする

去年ひさしぶりにツタヤへ行ったらビデオが激減しててそのかわり、見たかった映画のDVDがあれこれ並んでたものだから、それまで全然欲しく思ってなかったDVDプレイヤーが急にちょっと欲しくなり、その後欲しさが徐々に倍増し続けてもうかなり欲しい気分だっ…

写すだけ。

ミクシィで最近書いた日記のうち本や映画の感想を、以下にいくつか転載。 絲山秋子『逃亡くそたわけ』を読んだ。うまくて、気持ちよく、おもしろい小説だった。 全体に作者のコントロールが行き届いているけど、頭の中で組み立てたという窮屈さはない。博多…

恐怖映像

夏の風邪は不快感が体調のものか気候のものなのか、境目を見失うところがいやですね。日本中の不快指数が私の風邪のせいみたいに思えかねないところが。 (これからしようとしてる話と関係ないけど、日本列島はどことなく人体に似てる、北海道が頭みたい、な…

●「回路」黒沢清(テレビ) 見るのは二度目。 いろいろあって終盤、世界が壊滅的になってるんですが 「○○県○○市 ○○○○さん ○○才…」 と、ひたすら住所氏名年齢を読み上げていくテレビが怖かった。 基本的には、飛行機事故などの犠牲者を延々と読み上げる ニュ…

さいきんみたビデオ

ここんところ見たビデオの感想をまとめて書こうと思ったけど、北野武『菊次郎の夏』の感想がなんど書こうとしても書けずそういうところにつまずいてまた日記がとまる。『菊次郎の夏』はたけし演じるおじさんがおしゃれすぎると思う。子供がおっさん顔すぎる…

見たビデオ

●『カラー・オブ・ライフ[バミリオン・プレジャー・ナイト映画版]』石橋義正 テレビで見てたときは「ひとつのコーナーがちょっと長過ぎ」って思ってたけどやっぱりそうでもないかも。ちょっとだらだらするとこはあっていい。そして「フーコン・ファミリー…

『秋刀魚の味』小津安二郎

画面そのもののフレームのなかに、さらに複雑で立体的なフレームとして日本家屋をはじめとする日本的な視界の悪い生活空間があって、その二重のフレームのなかに俳優たちの奇妙に段取り的なうごきが納められた芝居空間は機械じかけでカタカタうごく長篇人形…

エクソシスト3

少し前にたぶん百円で買った『エクソシスト3』というビデオをさっき見た。これはあのエクソシスト・シリーズとはなんの関係もないと思われる全然べつの映画なのを間違って買ってきてしまったもの。あのエクソシストにも『3』はあって(それを買ったつもり…

恐怖が世界になる

現実に起きたら恐ろしいことと、夢に出てきたら恐ろしいことというのは微妙に違う。映画で見たときに恐ろしいことというのはあきらかに後者のほうに近いと思われる。 『殺しのダンディー』(アンソニー・マン監督)の恐ろしさも悪夢の恐ろしさのほうに似てい…

ロボットの傷口

『A.I.』スティーヴン・スピルバーグ。このなんとも胸苦しいドラマを、でもきっと最後はうまく着地させて終らせるのだろうとか、しかしどんな着地点でもこのドラマはきれいに閉じきれないんじゃないかとか、もしかしたら着地を放棄して傷口をあけたまま投…

さいきん

またすっかり本を読まなくなっててまずい。時間あるんだから読んでいこう。「何か書く!」とか言ってはパソコンのまえで何時間もぼーっとしてるんなら本読もう。超ゆっくりとフィリップ・K・ディック『フロリスク8から来た友人』を読み中。「神は死んだよ…

フランケンシュタインとゾンビ

『フランケンシュタインの逆襲』テレンス・フィッシャー ピーター・カッシングのフランケンシュタイン男爵がクリストファー・リーの怪物に言葉をおしえ込み、熊のように鎖につながれた怪物を命令で立ったり座ったりさせるというシーンを見て、そうだ『死霊の…

実力について

アッシャー家 ブックオフでビデオを買う。聞いたことはあったり聞いたこともないようなホラー映画や女族物がやけに充実したその日の棚だった。迷った末『アッシャー家の惨劇』(ロジャー・コーマン)と『チンピラ』(青山真治)を買った。『アッシャー家の惨…

ロバート・ミッチャム(ナイフ)VSリリアン・ギッシュ(ライフル)

さっきビデオで見たチャールズ・ロートンの「狩人の夜」がすごかったことについて書きたかったけど「下妻物語」の感想書くのに二時間以上かかったのでもうガス切れ。なのでかんたんにいうとものすごい密度の悪夢みたいな映画で、おそろしくておもしろくてた…

「下妻物語」中島哲也監督

ヤンキー高校生役の土屋アンナが回想シーンで中学時代を演じるとほんとうに中学生にしか見えない。深田恭子よりずっと年下なのかと思ってたら二十歳くらいだと知っておどろいた。表情が顔から大きくはみだすような土屋の顔と、表情がつねに顔にのみこまれて…

さいきん見たビデオ

「平原児」ドン・シーゲル、「実録阿部定」田中登、「D坂の殺人事件」実相寺昭雄、「スペースインベーダー」トビー・フーパー、「万事快調」ゴダール、「呪怨2(ビデオ版)」清水崇、「気のいい女たち」シャブロル、「ヒンデンブルグ」ロバート・ワイズ、…

ウルトラQと押切

ゆうべ放映の「ウルトラQ〜dark fanyasy〜」(第3話「あなた誰ですか?」金子修介監督)はとてもよかった。前二回はよかったというより「いいところもあった」くらいの微妙な言い方にとどめたい感じだったけれど、これは本気でいいと思った。ディックっぽ…

「生首情痴事件」

さっそく見た。いい。自殺に見せかけて殺した妻の、なぜか首だけが行方不明なことを気にした主人公の精神状態がだんだんおかしくなって幽霊を見る(という合理的解釈もできる)怪談なのだが、警察でその事実(生首が行方不明)を知った直後の主人公が、事件…

百円で日本映画

最近、近所のツタヤはぜんぜん旧作の入荷がないみたいだし、しょっちゅう眺めてる棚だから宝探しの楽しみもあんまりなく、(見たい未見のビデオはまだけっこうあるけど)半額セールや百円セールでもさほど血圧が上がることがない。あらかじめ頭の中にあるリ…

戦争映画

ポール・バーホーベン「スターシップ・トゥルーパーズ」をこんな傑作とは知らず油断して見てしまい、はげしく心をゆさぶられる。

マニアック2000

前から見たかった「2000人の狂人」がこんな邦題にかわってツタヤにあった。ハーシェル・ゴードン・ルイスの作品は「悪魔のかつら屋」もそうだったけど、妙にあかるくてスタイリッシュでしかも砂漠のようにすさんでいる。何もかもとってつけたようだった…

人間が入って動かしていた

「UNLOVED」の表記をしらべてたらこんなページを発見。 http://www.shibalov.com/unloved/t04.html 感情の生々しさや人間臭さが、この幻想をかきたてるのではなく、醒ます方向に働くと、もはやそこに男は「女」なるものを見ない。何だ人間が入って動かしてい…

去年見た映画

去年見た映画(ほとんどビデオでだが)をかぞえてみたらだいたい五十本くらいだった。たぶんここ数年ずっと同じくらいで、全盛時の半分くらいとはいえ意外と見てるもんだなと思った。 今ざっと確認できたタイトルは以下。ビデオオリジナルも若干混じってる。…