彼女たちの中でもっともパンツをはき忘れていそうな女、であるひとみさんが銃を抜くと、そのアシナガバチみたいな不穏な銃身に弾が込められているかどうか不安で例によってぼくのひざは震える。やつらは逆に命拾いの期待にうち震えながら、銃口に視線をねじ込ませようともがくだろう。まるでスカートの内奥に秘密をさぐるような血走った目で。