女児

広島の小一女児殺害(段ボール梱包)事件で県警が情報提供をよびかけるために公開した、下校当時の被害者の服装を示すイラストがそこはかとなく心霊的(たとえば霊能者が心霊スポットなどで霊視した死者の姿をスケッチしたものを思わせる)であることの不安と安心(不満と納得)を噛み締める。
情報提供だけを求めてくるにとどまらない絵だから。
情報が何もない私の脳にも郵便受けのように投げ込まれ、夢に出てくることを望んでいるような絵だから。


(ソースはこちら。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/hiroshima_aki_murder/?1132742456


目が描かれてないこと、および横顔の輪郭が大人のものであること。暗くて淡い着色。そのあたりが「ここに描かれている子供はもうこの世のものではない」というメッセージを(県警が絵を公開した経緯の情報とは別に)画面から濃密に発信しているものと思われる。
白地であるはずの背景のなぜかどんよりとした暗さ(光の届かない部屋の隅のよう。あるいは幽明の境)も気になる。


(ちなみにこちらの画像は
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051123-00000111-yom-soci
背景の暗さ問題を解決するために?コントラストを強調した、修正後の画像か)