ご当地怪談

西荻てのひら怪談募集中。4月末日〆切り。
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怪談につきもののネガティブな要素の取り扱い、をどうするかという問題がご当地怪談の場合はあると思うんですよ。そういうのをあんまり排除すると怪談として成り立たないし、けど露骨に導入するわけにもいかない。
たとえまったく事実無根なことがらであっても、その土地の現在に負のイメージがべたっと貼りつくようなのはまずい。貼りつきやすいようなものは要素として持ち込みづらいわけですね。なんかこう、風評被害的なことが想像できそうなものは。
だから荒唐無稽を選ぶというのがひとつの手かと思う。荒唐無稽なネガティブ。土地をひとつの入れ物というかフレームと見て、そこに外から来たゴジラのようなものを歩かせるわけ。
しかしネガティブな要素ってやつは、人間の負の想像力を媒介に勝手に増殖するものですよ。どれだけ慎重に扱っても予期せぬ事故は起きるかもしれない。そこが魅力でもあるわけですね。恐怖をあおるという態度にはそういうやばい部分がある。
うっかりゴジラが居ついてしまう可能性だってゼロとはいえない。
たとえじゃなくて、実際に土地土地に怪獣を歩かせるのはありだな。怪獣がもたらす災厄は人間サイズじゃないから便利。死体の山が築かれても日常は穢されないでしょう。ゴモラ大阪城破壊してもそれは祭りだから。でもそれは怪談じゃないか、怪談は祭りじゃないんだよな。
うーん。


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てのひら怪談―ビーケーワン怪談大賞傑作選
てのひら怪談ビーケーワン怪談大賞傑作選
加門 七海・福澤 徹三・東 雅夫編
(我妻の書いた話ものってるよ!)