2004-08-13から1日間の記事一覧

無意味を怖がる本

幽霊の「無意味」な恐怖を味わうには実話怪談物が最適。私のイチオシは、中心に意味の空白を孕んだまま構築されてしまうドラマが恐ろしい平山夢明編著『「超」怖い話』シリーズだが、老舗の『新耳袋』シリーズのドラマにならない断片性は九十九話の積み重ね…

幽霊とは話にならない

夏なので「幽霊」について考えてみよう。 私の持論では、幽霊というのはみなどこかしら気が狂っている。完全に正気な幽霊というのはありえない。いたとすればそれはファンタジーの住人としての幽霊であり、ファンタジーというのは現実を反転させた空想界の出…