短歌日記

 歌葉新人賞公開選考会(第2回ニューウェーブ短歌コミュニケーション)から今かえってきました。受賞したのはこの作品です。下馬評通りでしょうか。順当な受賞だと思いました。このところ物を書いたり考えたりする細胞が死滅したかのようにぽかんとした日々でしたが、窒息しそうな空気につつまれてちょっと目がさめました。目がさえているうちにわたしもがんばろうと思います。あとで書き足します。

 私の「ニセ宇宙」に関しては、リアルタイム・スペースですでに語られた以上の論点は出ませんでした。ただ、選考会後のシンポジウムで小林恭二氏が全候補作にコメントしたとき「いかにも男の人がつくったという作品」というようなことを言われてしまったのは、痛いところ突かれたのか、べつにそんなこともないのか。「作者は本をたくさん読んでいそう」というのは事実としては当たってないけど、それは博識そうという意味ではもちろんなくて、本しか読んでない人のつくったような短歌という意味だろうから的確。