断片化日記

だいたいにおいて、自分の周りを壁で囲むと安心するので人は家に住むわけだが、まわりが何も見えないと不安だからせっかく囲んだ壁にわざわざ穴もあけるので、家には窓があるのである。


現代詩手帖を図書館に何冊か借りてくる。私は詩がてんでわからない。が、黙っている。
そういえば丸尾末広の漫画を、だいぶ買いなおした。ブックオフの縁。昔もっていたので、今ないのはパラノイア・スターくらい。十四年ぶりに読むと、今の私のほうがだいぶ読者にふさわしいと思う。こう、行き届いてる感じの。
作家はスキルを上げるほど、読者に要求するスキルを下げていくことがあるが、それは読者にとっていいことばかりでない。行き止まりのない一本道の迷路を歩くことの安心さ。私はそれを求める読者ではない。


一人称はほんとうに必要だろうか? 三人称でじゅうぶんだろうか?
(三人称は、分け合った一人称ではある。束ねるか束ねないかの違い)


なんか昨日も今日も雲が無さすぎておかしい。