071129

道路が行き止まりだったから、新聞を読みはじめた。
行き止まりの先は有刺鉄線で、その先は巨人軍のキャンプだ。
ピラミッドのようなテントの群れ。
山火事のような焚き火。
読むのはもちろん読売新聞。
日本の未来への指針となるすばらしい意見が載っている。
むさぼるように読む。


気がつくと、小便を漏らしていた。
新聞に夢中で、自分の尿意に気がつかなかったのだ。
私がおむつを買い始めたのは、この頃のことである。