2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

尻の穴の世界のダーウィン賞

小説すばる八月号、平山夢明「ダーウィンとべとなむの西瓜」読む。 主人公の相棒が突然始める「尻の穴の世界のダーウィン賞」の話が超無意味で素晴らしすぎる。 平山さんの超おもしろい即興トークが小説の中で突然始まったみたいでびっくりだ。 (参考・平山…

変な掌編小説

掌編小説は見開き二ページ以内に収まることもよくあって、すると小説全体がひと目で見渡せるような気がするけど、本当はそんなことはない。 印刷された文字の全体は見渡せても、それでは小説ということにはならず、冒頭から順番に文字を文章として読んでいか…

物語という担保

小説は物語を担保にした散文である。そこに物語がほとんどなくても(完全になくても、かどうかは「完全に物語がない状態」がどういうものか分からないので分からない)小説は成り立つが、物語という誰にも当たりのいいクッションを欠くことで小説は良くも悪…