短歌日記

  • たとえば

キャンパスは跡形もなく薄日さす隕石口をわたる黄揚羽

この一首。最近つくったものだがいかにも「短歌的」にまとめようとしている魂胆が見えて見苦しい。自分の知っている「短歌」(ってこういうものだったよなあ確か……という貧困なイメージ)にひたすら似せようとするだけの手つき。とってつけたような「黄揚羽」の登場。こういうぬるい短歌をうっかりつくってしまうような緊張感のなさを恥じたい。