断片は文章のゴミである

●たいていの思いつきは意味もその先もない。今から資産家の家に生まれ直したい、だとか。


●私がものすごく頻繁にコップの飲み物をひっくりかえすのは、大人になってからだ。


●こんな寒いのに働きに行く立派な人たちの世界はその立派さにおいて私を抑圧する。


●今日から一日一食。


ユリイカ大竹伸朗特集を読んでたら、歌集の画期的な制作法が分かった。アート的な文脈からいったら凡庸(パクリとかいう以前)もいいところだろうが、あくまで歌集としてつくるなら悪くないと思う。超安上がりだし。


●受験を目前に控えた冬、だったときから丁度二十年たっている。二十年って何のことかわからない。時間が消えかかっている。


●「断片の人ゴダールは、ミュージカルが撮れないように、起承転結のある物語も撮れないのです。」(蓮實重彦『映画への不実なる誘い 国籍・演出・歴史』)


●今小説への手がかりに必要なもの。映画。ライトノベル。廃墟ではない現役の過剰な風景。殺人事件の記録。現代美術。およびそれらへの批評(必須)。


●世の中が遠い。そのせいか、バラバラ死体の一部が知らないうちに近くまで来ていた。