2003-08-15から1日間の記事一覧

短歌日記

牛小舎にいま幻の会議消え青年ら消え陽の炎ゆる藁 寺山修司 私の知っている短歌の中で一番好きな短歌。 短歌という箱庭空間を劇場と化し、そこに「幻の会議」を出現させたとたんに消し去って、あとには「陽の炎ゆる藁」だけを残すあざやかで夢のような寸劇(…

短歌ノート

われら 昨日の短歌の「われら」が「ぼくら」や「かれら」であってはいけない理由が思いつかない。「ぼくら」「かれら」どちらにも欠点はありそうだが、同じくらいの欠点なら「われら」にもあると思う。 こういう場合「どれにしてもいい」とは言えなくて、「…

短歌日記

轢死したカエルの言葉ある日ふと低く聞こえる雨のオフィスに

小説ノート

小説が動く 小説を最後まで完成させるために必要なのは、書きつつある小説をつねに自分で制御できるものにしておくこと。つまり自分の手に余るようなものは書かないことだが、それは初期設定(自分に書きやすい題材やキャラクターにする)の段階だけでなく、…