2004-01-01から1年間の記事一覧

エクソシスト3

少し前にたぶん百円で買った『エクソシスト3』というビデオをさっき見た。これはあのエクソシスト・シリーズとはなんの関係もないと思われる全然べつの映画なのを間違って買ってきてしまったもの。あのエクソシストにも『3』はあって(それを買ったつもり…

¥2730

高橋洋『映画の魔』。すごく欲しいけどこの値段だとネットで注文はできない。本屋で実物を手にとってページをめくってちょっと読んでみたり他の本をしばらく眺めたあとまた戻ってきて手にとって眺めて……という逡巡の過程をさんざん踏まえた上で、財布の中身…

移動男のように

何日か前から小説を書きはじめた。今回はフィリップ・K・ディックをいちばん意識した書きかたになっていると思われる。でもディックみたいにB級に徹して(大量の「お約束」を駆使して不要な説明や必要だったかもしれない説明まで省略しまくって)書くのは…

少しずつ運ばれる袋

今日、雨の降る中をたくさんの荷物とともに移動していくホームレスの男を見た。 男は東京都指定の半透明ゴミ袋に十個分くらいの荷物を所有していた。当然いちどに全部は持てないので、傘をさしてないほうの片手でひとつずつ持ち上げて運んでいくのだが、いき…

練習ノート

二、三年前によその日記サイトで書いてた「練習ノート」という小説の書き方について考える日記のログを、この日記の1900年にこれから少しずつ貼りつけていく。練習ノートの最初の日付にはこんなことが書いてあった。 なぜ日記なのか。 小説を書く、あるいは…

ああディックだ

ディックの『フロリクス8から来た友人』読了。悲しい。

9/27のコメント

>id:akichuさん ありがとうございます。今はあまり読み返す気が起きないんですが、いずれ応募作を読み返してみてどんなとこが「好き」になってもらえたかよく考えてみます。

恐怖が世界になる

現実に起きたら恐ろしいことと、夢に出てきたら恐ろしいことというのは微妙に違う。映画で見たときに恐ろしいことというのはあきらかに後者のほうに近いと思われる。 『殺しのダンディー』(アンソニー・マン監督)の恐ろしさも悪夢の恐ろしさのほうに似てい…

世界には果てがある

世界には果てがある。思いもよらぬほど間近にそれはあるらしい。 あなたがどこまでも無限に歩いてゆけるような気がするのは、あなたの歩みとともに世界の果てもまたどこまでも横にずれ続けていくからにすぎない。 はるか遠くにあるように見えているものはす…

引用と盗作

私がもっとも影響を受けた作家のひとりは丸尾末広である。丸尾のマンガの何がよいかというと、盗作的なところがいい。倒錯的の誤変換ではない。丸尾の作品には、登場人物がほかの人物の目玉を舐めるという描写が何度も出てくる。これについて丸尾自身はだい…

今年も落選

きのうは濃密だった。ひたすら消耗しまくった。血中短歌濃度がやばい数値を示していた。短歌に悪酔いした。午前中の歌会(公開審査の前に、去年の候補者でつくってるMLのメンバーでやった)からなんかうまく酔えないという気はしてたが、落選したので(と…

それから

写真日記をつくった。 http://yapeus.com/users/agtm/

ロボットの傷口

『A.I.』スティーヴン・スピルバーグ。このなんとも胸苦しいドラマを、でもきっと最後はうまく着地させて終らせるのだろうとか、しかしどんな着地点でもこのドラマはきれいに閉じきれないんじゃないかとか、もしかしたら着地を放棄して傷口をあけたまま投…

とうわけで

わたしも審査され中の第3回歌葉新人賞は、こんどの日曜に公開選考会が行われます。 http://www.fubaisha.com/tanka-vs/event.html

「インフェル野」自選三首

夕焼けのたけやぶやけた焼跡のあんなところに四階がある 水族館だった建物 あらそって二階をめざすけむりのように ともだちの友達だった頃駅で回送電車越しにおじぎする

さいきん

またすっかり本を読まなくなっててまずい。時間あるんだから読んでいこう。「何か書く!」とか言ってはパソコンのまえで何時間もぼーっとしてるんなら本読もう。超ゆっくりとフィリップ・K・ディック『フロリスク8から来た友人』を読み中。「神は死んだよ…

匂う日

今日はなぜかうちにいるとどこからか生ゴミの匂いがただよってくるのだが、匂いがするのはどうやら生ゴミのあるはずの方向からでないことがうすうす分かるので、私が生ゴミをゴミの日まで保管している場所(台所にあるゴミ袋)以外の場所で知らぬ間に生ゴミ…

審査

そうこうしてるうちに第3回歌葉新人賞の候補作が公開され、オンラインでの審査もはじまっている。 わたしのは今年はこれ です。9/18(土)15時からここで審査される予定。

短歌日記

寝ているの?エスカレーター右側をどこまでもくだるけれど夜だね

今読んでいる本

『この人の閾』保坂和志 小説とは何だろうかといつも考えていて、考えるわりには小説をぜんぜん読まないので考えはほとんどいつも行き詰まってばかりいるのだが、この本を読みながら思うのは「小説は、一度だけ書かれる(読まれる)言葉の価値というものを信…

文学の燃料

すべての短歌は「恥ずかしい」ということについて以前ここに書いた。小説や詩や俳句とともに近代文学のジャンルのひとつである短歌が「恥ずかしい」のは、近代人の自意識が「恥ずかしい」からじゃなかろうか。小説はこの恥ずかしさを燃料として動いてるけど…

短歌日記

秋だから日なたをあるく友達とそのともだちの手はつながれて

歌葉

第三回歌葉新人賞候補としてこれからおおっぴらに審査されます。 審査員三人ともに候補にあげた作品はなく、二人から候補にえらばれた作品は三つある。そのなかのひとつという微妙さ。この微妙さに約一ヶ月間耐え続けることになる。

短歌日記

なつやすみしか終らないそれ以外すべてはつづく夜が明けても

貧しさについて

短歌の定型は不自由で貧しいものだという考えがまず前提にある。今どき57577の制限を受け入れるのになんの抵抗もおぼえない感性を私は信用する気になれない。57577に違和感をおぼえない日本語の使い手だけが短歌に近づけるなら、短歌は現在的な感…

短歌日記

飼い犬におしえた芸をきみもする いくつものいくつもの墓石

8月23日のコメント

>id:mass-noさん こんにちは! なんか、はてなキーワード「枡野浩一」のリンク不要/必要の投票に一喜一憂されているという噂を聞いたので、さっきぼくが「必要」に投票しておきましたよ! ぼくと同じように、mass-noさんを「必要」に思ってるみなさんは思…

短歌日記

働かないぼくらのために百円で売ってブック・オフすべての本を

8月20日のコメント

>id:mass-noさん わたしも最初「おまえはハゲあたまー」って直球でいこうと思ったんですが、友達に言ったら「枡野さんにハゲはまずいよ」と忠告されたので婉曲表現にしました。 でもなんで「まずい」のか聞かなかったんですよね。もしかしたら「枡野浩一は…

短歌日記(ひとり題詠「盆」)

「盆栽をありがとう」って書かれてた差出人に見覚えがない