その他

筒井康隆の幻想的な短編が読みたくて家から一番近いほうのブックオフに行ったら、以前より価格設定が上がってるような気がして気が滅入る。でも今は家から二番目に近いほうのでかいブックオフは休業中なので、こっちで買うしかない。となりのドラッグストア…

下痢と雷

読んだ本。 『グチ文学 気に病む』いましろたかし 『「超」怖い話 怪歴』久田樹生 『ヨッパ谷への降下 自選ファンタジー傑作集』筒井康隆 『ゲゲゲの鬼太郎 吸血鬼エリート』水木しげる 『怪奇事件はなぜ起こるのか』小池壮彦 『本の森の狩人』筒井康隆 『魔…

怪談とリアリティ

ビーケーワン怪談大賞の結果が出る。 http://blog.bk1.jp/kaidan/ 私の書いた「百合」も佳作に入っていた。 選考会レポートの中で、福澤徹三氏が怪談を取材する重要さを語っていた。私自身は取材をしないのであれだけど、怪談書く人はたとえ小説でも取材はし…

画面は誰かの鼻の穴

最近読んだ本。 『赤いヤッケの男』安曇潤平 『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』あせごのまん 『懲戒の部屋 自選ホラー傑作集1』筒井康隆 『人造人間キカイダー』(1)〜(4) 石ノ森章太郎 オリンピックを全然見てないのはテレビを見ないからで、ほ…

意志のように不調

読んだ本。 『プロレスへの遺言状』ユセフ・トルコ 『真・都市伝説』呪みちる他 『コリドラー〜廊下者〜』(1)(2) サガノヘルマー 『ゲゲゲの鬼太郎〜地獄流し』水木しげる 『映画監督に著作権はない』フリッツ・ラング 『ゴダール革命』蓮實重彦 ○ ●機械は正…

透明さについて

三十代の十年間がひどく見通しのいい空白だったという印象を書いたが、この期間は私が学生や職業人としての所属をもたなかった初めての十年間(正確には二十七からの十三年)であり、またそれにともなう経済的困窮と膨大な退屈を埋め合わせるにふさわしい手…

不惑

今日から四十代である。びっくりだ。 三十代の十年はほとんど十年の体をなしてないというか、こんなものが十年なら、その七倍か八倍生きたところで小学生のけつに毛が生える程度のことしか起きないと思う。 それくらい軽くすることに腐心してきたから乗り切…

本の感想は基本書かない

読んだ本。 『極楽商売 聞き書き戦後性相史』下川耿史 『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』川上未映子 『人格障害をめぐる冒険』大泉実成 ● 私は飽きっぽいというか、興味をもった対象のどこに興味があったのかすぐ忘れるのだが、そのくせ腰が重…

三日に一度くらい来る朝、みたいな。

今度PCの電源切ったら、はたして二度と立ち上がるかどうかは神のみぞ知る。 というかなり末期的な状態にあるということをアリバイ的に書き残してみる。 しかし末期的だなーと思ってからすでに一年たったりしてるわけで、これもまた本当の終りにいたる長い道…

お知らせ

ビーケーワン怪談大賞関係の新しい本が最近二冊出ています。 『てのひら怪談 百怪繚乱篇』 http://www.bk1.jp/product/03003531 http://www.amazon.co.jp/dp/4591103870 『てのひら怪談(文庫版)』 http://www.bk1.jp/product/03005130 http://www.amazon.c…

シンクロしなくなるだろう

最近読んだ本。 『ドアの向こうの秘密』三田村信行 『UFOとポストモダン』木原善彦 『短歌の友人』穂村弘 『小川未明童話集』小川未明 本格的な歌論も当たり前のように読み物として普遍的な面白さに仕上げる穂村弘の“ストーリーテラー”としての体力は、一…

首にまつわらない妙な話

きのうから首が痛かった。くわしくいえば背中の肩甲骨の下あたりから首のうしろにかけてが痛い。寝違えたのかもしれないが、朝起きた時はあまり痛みを意識しなかった。夕方買い物に出て帰ってきてから痛みが強くなった気がする。買い物袋をいくつか提げて帰…

線路のある世界

今年の春、神がかり的な発熱により18きっぷ伊勢の旅を断念したことは何度か日記に書いた。その旅の発案者でもあったライターの神田ぱんさんが著者の一人である『鉄子の部屋』という本が出ている。私の行けなかったその伊勢旅行のことも載っていた。鉄子とい…

日曜日

もともと風船並みに頭のからっぽな私ですから、ふだんはよだれを垂らしながら空の雲をかぞえたりして楽しく過ごしています。 ところがおとといは出版業界という、私がちらしの裏なら日経新聞なみに字の書き込まれた頭脳をもつ方々が、日々その教養を惜しげも…

尻の穴無料

リンク元を見ていたら「尻の穴無料」という検索ワードがあったので思わずタイトルに。無料の尻の穴を探してふたたびここに来てしまったらごめんなさい。ここにはありません。 とはいえ私も無料のものは大好きである。ただそれが尻の穴ではないだけだ。 無料…

枡野浩一さん関連はこちらです

歌人・枡野浩一さんのブログ記事から来たひとのために、たぶんこれを指してるのだと思われる三年前の記事、にリンクしておきますね。 ●思い出地獄に歌人・枡野浩一さん登場の巻 http://d.hatena.ne.jp/ggippss/20040810 http://d.hatena.ne.jp/ggippss/20040…

ドラえもんと土左衛門の響きの似ていることはよく言及され皆さんご承知の通りですが、ドラえもんというネーミングをこの世に送り出し固定する際に根拠というか土台として、土左衛門という既成の言葉が使用されたことは送り手や受け手の無意識内のできごとと…

妄想について

妄想を妄想だけで維持できるひとというのはあまり多くなく、たいていは現実の材料を組み立てたり借りてきたりして妄想はつくられ維持されるわけです。だから妄想するひとはそのひとなりに客観的なチェックをしているという自信もある。ところが他人の目によ…

水ですから。

低いほう低いほうへと流れていくうちに、いつのまにこんな遠くまで来ていた、というのが私は理想だな。ていうかそれしか考えられないな。 どんなにわずかな低さも見逃さず、逆にあらゆる高さには目もくれず、ひたすら低きに流れ続けることで事後的に、すでに…

西荻怪談

本日更新のポプラビーチ、「週刊てのひら怪談」(西荻シリーズ)に私の書いた「ロープ」という話も載せていただいております。

ブルーな渦と階段と、その先に垂れる蠅取り紙なんまいも

夏はほっとくと暑いのでじたばたしがちですが、私はなるべくじっとしています。周囲との皮膚の摩擦を最小限に抑え、自分からよけいな熱が出ないように、部屋の空気と同化するようにつとめるのが私のこの正念場の乗り切り方ですから、おっと蝉が木から落ちた…

しかたない

今日(昨日)は炎天下の住宅地を八時間くらいぐるぐる歩き回りました。 すると喉が渇いたので、水分を三リットルくらい摂りました。 その結果足がむくみ、右手は腱鞘炎ぎみになっています。 毎年八月になると炎天下を歩き回ってばかりいますが、べつに好きで…

低い部屋で読書

私は高いところに住んだことがない。 実家は二階建ての一軒家で、生まれてから二十五歳までそこに住んでいた。 次に引っ越したのは十階建てマンションの二階。 そこで二年暮らしたのち、二階建てアパートの一階に移り住んで十数年(現在に至る)。 二階以上…

バランスについて

われわれは何かを無償で讃えることを苦手としている。その何かを讃え持ち上げるための錘として、別な何かをかわりに傷つけ貶めずにいられないということがある。 もともとお世辞にも心根のきれいとは言えないわれわれが、奇特にも嫉妬の感情を抑えて他者に賛…

ロコ!思うままに

十日以上前に引いた風邪の影響が微妙に残り続ける。鼻水の量が通常比二十倍くらいなのでティッシュの消費がやたら早いし、飲むのをやめて一週間以上たつ風邪薬の副作用でなった便秘も治らないまま。ヨーグルトとかバナナとかキムチとかパイナップル缶とか沢…

風呂読み

ひさしぶりに風呂に入ったらお湯が腐っている。入れっぱなしの入浴剤は悪臭に押され気味で苦しげに香った。それもしかたないことでしかない。そのことで何かに対してとくに腹は立てない。もし腹を立てなんらかの暴力を行使するなら、まっさきに自分自身がそ…

私は風邪

風邪のいいところは風邪薬が飲めるところだ。私は風邪薬が好きです。 風邪でなくても飲んでいたいほどだけど、高いのでそうは飲めない。たまに風邪引いたときだけ飲めるのが桃の缶詰みたいでいいのだ。桃の缶詰にときめかなくなった今となっては。 今日は本…

私は花粉症ではないが、この季節になるとくしゃみと鼻水が止まらなくなり、喉がいつもイガイガしている。だが花粉症というわけではない。そう確信するのには理由があるが、今はそれが思い出せないだけだ。毎年同じ症状にみまわれ「今年こそ花粉症かもしれな…

金がないから読書

最近一日一食にずっとしてて、たまに二食たべるけど、たいていは一食。お蔭で今月の家賃はなんとか払えそうだし、胃も慣れたのか空腹もあまり感じなくなってて、とくに苦痛でもないんですよね。でも今日図書館行ったら静かな館内でお腹グーグー鳴りまくって…

語彙とストロー

私は自分がないので、そのとき目の前にいる気に入った人を自分だと思って、よくあとを尾いていってしまう。たいていすぐに「これは自分じゃないな」と気づいてしまうけど、長い間気づかずにいられたり、あるいは次々と自分のような気がする背中に出会えたり…