その他

断片は文章のゴミである

●たいていの思いつきは意味もその先もない。今から資産家の家に生まれ直したい、だとか。 ●私がものすごく頻繁にコップの飲み物をひっくりかえすのは、大人になってからだ。 ●こんな寒いのに働きに行く立派な人たちの世界はその立派さにおいて私を抑圧する。…

ベストについて

働かないでいると血中文学濃度がぐんぐん上がっていくのがわかる。これが一日でも働くとあっけなく濃度は半減するし、仕事探さなきゃーとかそろそろ借金かなーとかちょっと本気で考えただけで血中生活濃度は急上昇。沈没する船のネズミのように私の中から文…

TVはまばたきする

去年ひさしぶりにツタヤへ行ったらビデオが激減しててそのかわり、見たかった映画のDVDがあれこれ並んでたものだから、それまで全然欲しく思ってなかったDVDプレイヤーが急にちょっと欲しくなり、その後欲しさが徐々に倍増し続けてもうかなり欲しい気分だっ…

分離

去年は短歌を別のブログ(http://blog.goo.ne.jp/ggippss/)に分離したらたくさん作れたという経験を生かし、今年は小説も分離させてガンガン書き飛ばしたいと思います。去年は本当に一年にわたり書かなすぎて、駄目すぎだったなあと思い出しただけで正月か…

ゴシックハート

意味のあることを書かなくて済ませるには書き続けることなのだが、ちょっと気を抜くとすでに書き続けていないのだ。そして書き続けていないところには書き始めないと書き続けることができず、書き始めることは意味ありげで私は自分で自分の書き始める様子に…

スイッチ

考えてないことを書くことで私はそれを考え始める。

鮪と文学

指にささくれが出てじゃまだったので毟ったら血が出た。そのへんに付いたらまずい(バイト中につき)と思ってあわてて舐めたらマグロの赤身の味がした。マグロ食べるとき、ようするにあれは血の味が今までしてただけか、ということだ。でも血なんていくらで…

懸賞とBGM

9月18日の日記で参加した、web anブログキャンペーン「夏のトラックバック宣言」でなんと5000円分のQUOカードが当選しましたよ! うれしい! はっきりいって当選する気満々だったのですが、する気満々で実際にQUOカードを当選にいたらしめたのはこれが二度目…

字間感覚

ここんところ仕事をせず小説書いたり短歌をつくったりばかりしてたら調子が出てきた。やはり私は仕事しながら小説書いたり短歌をつくって調子がよくなることはできない、と思う。同時に二つのことができない(短歌と小説は二つのことではなく、一つのことの…

シールの話

シールを貼り続けていると私はやや恍惚となる。台紙から剥がし取る快楽。二度と剥がせないものにそれを貼り付ける快楽。この作業はつねに二段階であり、一方通行である(シール剥がし液の存在になど目もくれるな)。私はシールで小説を書くべきかも知れない…

万博を片付ける

働かなくては生きていけない。働かなくても生きていていい国は(少なくとも私には)地球に存在しない。私は無職だが働かないわけではなく、瞬間的に職について瞬間的に給料を貰う。そして全体として長い目で見れば無職である、という状態を維持している。そ…

50円

本日、平山夢明氏が読売の夕刊に大々的に特集されることをミクシィの平山コミュなどで知った。しかも50円だというのでこれは買うべきであると思った。傘を差して近所のコンビニを順番に回るが見つからず、家からどんどん遠ざかってゆく。Tシャツに半ズボン…

間取り図と神

部屋の間取り図というものが魅力的なのは、現実の部屋に対してはけして立つことのできない位置に見る者を立たせるからである。 それは一種の神の視点だが、そう呼ぶにはあまりに卑小な世界の俯瞰っぷりであり、まるで牢屋に閉じ込められた神の視点を思わせる…

夏だから。

ひさしぶりで日記でも書こう。知ってる人しか(ほぼ)見てないから気楽だし。という迂闊な気持ちでつまらない日記をいくつか書きとばし、しっぽを巻いてミクシィから帰ってきました。白いTシャツから黒いブラを透けさせて自転車を漕いでった、世田谷の知ら…

脈は乱れて

どうやら自分が不整脈持ちらしいことがわかったので、持病リストに不整脈を追加したばかりの中年男の日記になります。 数日前なんとなく体内のリズムが狂って軽くつんのめるような感覚が(体内で)頻発したので、そういえばこの感じは以前も経験あったなと思…

「よ・ね」体。とか文体のことをもう少し。

というわけでですね。 昨日の日記のコメント欄に書いたのですが、私が昨日述べた「です・ます」体というのは実は「よ・ね」体のことではないかと。「〜ですよ」「〜ますね」という語尾を適宜盛り込んでゆくことで、生じるニュアンスみたいなものが、私にはど…

文体のことなんて本当は考えたくないですよ。

こういう日記的なものを書くとき私はたいてい「だ・である」体で書くんですが、たまに「です・ます」体で書いてみると文章との距離感というか、文章と自分の関係がまったくべつなものになってしまうので驚きますね。 「だ・である」だと私はほとんど自分の頭…

瞼の下の本

もともと何ごとにおいても集中力のたりない私だから、本を読みながらでも、何かほかのことをすぐに考え始めてしまう。とくに、眠たいときはその「ほかのこと」が本に「書かれていること」と明確に区別して考える/読むことができなくなってしまい、頭の中で…

ゴミ屋敷

私は何もかもすぐ忘れてしまう頭の持ち主であるが、それは一旦手に入れたものを確実に手放すからなのか。それとも、そもそも手に入れ損なっているのかが、わからない。どっちなのかが。 目の前にあるものを想像で「掴みとったつもり」になったことを、本当に…

短歌は移動

ええと、短歌はもうここには書きません。ここは読んだ本の感想とか自分で書いたみじかい小説とか、小説についての考え事が無意識に独り言になってポロポロこぼれてしまったのとかが書かれます。短歌はこれからは別のブログ(http://blog.goo.ne.jp/ggippss/…

覗いてご覧

客観的に見れば私なんてかなり悲惨な状況にあるわけである。悲惨というのは不幸だとか失敗してるとかいうのではなく、不幸や失敗(あるいはその反対にある幸福や成功)が発生する圏内を遠く離れた穴の底に横たわって、だらしなく自足している状態。国民の義…

お仕着せ

ひとつ前のエントリー(UHFで心霊ドラマ)はあらためて読み返してみると、内容的にちょっとどうかと思うところがある。内容的にというより表現的にというべきか。表現と内容は別々のものというわけではない。 何か表現物に接して「思わせぶりでないところ…

寺山サーチ

このところ「寺山修司+短歌」とかそれに似た検索ワードでここにくる人が以前より微妙に多い気がするんだけれど、何か寺山の短歌が話題になるようなことでも最近あったのかな世の中では。

顋門と震動

ヴィアンの『心臓抜き (ハヤカワepi文庫)』を風呂で読んでいたら「顋門(ひよめき)」という知らない言葉が出てきたので風呂を上がってからヤフーの辞書で調べた。すると「幼児の頭蓋骨の泉門(せんもん)のこと。骨がまだ接合していないために脈動に合わせて…

ゴミの話

出がけにアパートの前に出していった燃えないゴミの袋が、夕方帰宅したらそのままで残っていた。いくつか一緒に並んでいたほかの住人のゴミは回収されている。私が出したものだけが残っていたのだが、猫が荒らしたと思われる穴が袋にはいくつもあいており、…

回復への途

ゆうべの新年会のダメージで今日はずっと寝たきり状態である。ダメージは精神的なものではなくアルコール的なものだ。まだ少し世界が回転運動をすることをやめていない。これから風呂に入って体内のアセドアルデヒドを精算するつもりだが入浴にその効果があ…

閉園後の世界

実家から歩いて二十分ほどの距離にかつて横浜ドリームランドという遊園地があり、数年前に閉園したのち今では跡地の一部が公園になっている。公園部分が完成してから初めてこの正月に足を運んでみたのだが、遊園地時代にそこにあった巨大観覧車などのアトラ…

今何してるかといえば

さつま白波とかJACK DANIEL'SとかEARLY TIMESとか何でもかんでもお湯割りにしながら、つまみはSHOP99のキムチとファミマにさっき走って買いに行ってきた100円コーナーのピーナッツブロックチョコとソフトリングコーンチーズ味ですよ。そしてPRIDE男祭り見て…

私に注目せよ。

会ったことのない人が多いので緊張していた忘年会でふと気がつくと、目の前の人々がみんな私の話に耳を傾けている。私はこの人たちの注目を浴びている、私はこの場で今すごく期待を集めている。そう私はかなり進んだアルコールの作用によって信じ込むことが…

ぬけがら

買ったわけでもないのに、いつのまにか家の中に増えているボールペン。使いもしないのに無駄にたくさんあって、時には蛍光ペンとシャム双生児になってたり、横っ腹に会社名などが印字されてたりする、さまざまな安っぽいボールペンたち。 ふと今日ボールペン…